マンション探しをしていたころ、マンションの維持のしくみの危うさを感じたことをぼんやりと書いたことがある。
マンションの維持といっても、建物自体の老朽化だけではなく、住人の高齢化や入れ替わり、近隣の交通や商業施設を含む環境変化など、自力では決定できない要因で、初期の管理プランを維持するのが難しい。
クロ現では住人の高齢化と法改正や法人による外的支援を、マンション管理の内的な動きのモチベーションにしていくという将来を提案していた。それがうまくいくのかは分からないけれど、高齢の住人でつながりの薄い社会では、自発的な改善がいかに難しいかは理解できる。それぞれが独居だったり、認知症などの病気を抱えていたりという個人の問題が、マンションの問題となり、さらに地域の問題となり、行政の介入の可能性になる。
マンションより戸建てがいいのかといえば、そんなことはなくて、維持費は同じようにかかる。駐車場の賃貸料分や積立金相当の金額は貯金していかないといけない。資産価値はマンションより早期に低くなる。
